受講生に聞く、おすすめポイントとご感想 (12/5、12/12開催「現役ジャーナリストに学ぶ、フランス語新聞記事の読み方」第3弾のご案内)

第3弾を迎える事となる本講座ですが、どんな授業なのか、いまいち良く分からないと言う方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、第1回、第2回をご受講いただいた方に、受講生の目線で、おすすめポイントやご感想をお伺いしてみました!

<A様>
『第1回、第2回とオレリアン・ユブラー先生の講義に参加しました。とても面白かったので第3回も参加したいと思っています。
この授業はただ新聞の記事を解読するだけではありません。傾向の違ったいろいろな新聞を読むことで、ひとつのテーマがいろいろな角度から伝えられることがわかります。
先生の解説が丁寧でわかりやすく、配布される資料も充実しています。父親の産休、育休など選ばれたテーマも面白かったです。楽しく学べるおススメの授業です。』

<B様>
『フランスの新聞についての基礎知識が知りたくて前2回の講座を受講しました。1回目は、新聞業界の専門用語・記事の構成や要素、新聞の種類などについて実際の記事を読みました。
2回目は、複数の新聞社の記事を読み比べること(同じ題材を各新聞社がどのように扱っているか)をしながら、フランスと日本の制度の差について意見交換もしました。

プリモの講座の良い点は、少人数の講座のため発言の機会が多くあり、アウトプットの練習も十分できるという点です。疑問・質問はその場で解決、後日配信のビデオでは、復習もしっかりできます。任意提出の宿題も丁寧に添削してもらえるので作文力もつくと思います。』

お2人とも、ご協力ありがとうございました!

今回初めての方も、やさしくて熱心なユブラー先生がフォローいたしますので、ご安心ください。ご興味のある方は、ぜひお問合せをお待ちしております!

【講師紹介】
オレリアン・ユブラー(Aurélien Hubleur)
スイス出身。ローザンヌ大学で政治学を専攻。
2006年にはカナダのバンクーバーで「メディア英語」プログラムを受講する。
在学中からジャーナリストとして、主に『ル・コティディアン・ジュラシアン』(Le Quotidien Jurassien)を舞台に活動する。
日本においても、複数のメディアと仕事を続ける一方、フランス語教師、観光ガイドとしても活躍している。

【募集要項】
講座名:特別講座「現役ジャーナリストに学ぶ、フランス語新聞記事の読み方3」
1.日時:①12/5(土)16:00~18:00 ②12/12(土)16:00~18:00(全2回)
2.場所:(通学/Zoom混合クラス)
 ※通学/Zoomどちらかをお選びいただけます。
 ※通学は、感染予防の観点から、先着4名様までとさせていただきます。
  おかげさまで、通学は満席となりました。以降はZoomのみ受付ます。
 ※Zoomを選択された方でご希望の方には、
  事務局より事前に接続テストのご案内をいたします。   
3.講師:オレリアン・ユブラー
4.定員:10名(最少催行人数4名)
5.料金:11,000円(税込、2回セットで)
6.申込締切:12月2日(水)まで
7.その他:※授業内容については、すべて録画し、授業後3週間、限定配信。
      復習も可能です。
     ※お申込み完了後、随時初回用の課題をお渡しいたします。
      1回目終了時にも2回目に扱う課題が宿題として出される予定です。

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【申込方法】
件名を「新聞記事の読み方」として、できる限り以下の項目を記入し、ecole@primots.comまでメールにてご連絡ください。リピーターの方は、省略いただいても結構です。折り返し担当よりご連絡いたします。

1)氏名(ふりがな)
2)メールアドレス
3)当日連絡がつく電話番号
4)資格の有無(仏検、通訳案内士:合格年、他)
5)授業への要望

参加人数に限りがありますので、お早めのお申込みをおすすめいたします。
折り返し、お振込みのご案内をいたします。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問合せください。

お申込み、お問合せは、エコール・プリモ事務局まで!
TEL: 03-3465-7716
e-mail: ecole@primots.com

「父親の産休」をテーマに新聞記事を読み比べる(10/10、10/17開催「現役ジャーナリストに学ぶ、フランス語新聞記事の読み方」第二弾のご案内)

今年7月に初開催したユブラー先生の「現役ジャーナリストに学ぶ、フランス語新聞記事の読み方」、ご好評につき、第二弾の開催が決定いたしました!

前回は、記事の種類や基本的な構造、新聞特有の語彙などを中心に学びましたが、今回は、受講生からのご希望が多かった、実際の記事の読解に焦点を当てます。

今回扱うテーマは、「父親の産休(父親休暇)」(congé de paternité)です!

日本のメディアでも、「フランスのマクロン大統領は23日、妻の出産の際に取得できる男性の「産休」とも言える「父親休暇」について、現行の2週間から4週間に倍増させ、うち1週間は休暇を義務とすると発表した。来年7月1日に施行する。」(毎日新聞)のように報じられていました。フランスでは、新聞社によってその報じ方や評価が異なるようです。男女共同参画の問題や日仏の政治の違いなども分かる、興味深いテーマではないでしょうか!https://mainichi.jp/articles/20200927/k00/00m/030/104000c

授業は、今回も二回セットで構成されます。

前半の回は、事前にお渡しする記事を題材に、講師と一緒に詳細にじっくりと読み込みます。後半の回では、前半の回の終了後に宿題として渡される別の記事も取り上げて、前の記事と比較しながら、その読みを深めていく予定です。

今回はじめてご参加の方も、新聞記事に関して前回学んだ内容を交えながら、読解におけるポイントを解説しますので、問題なく受講いただけます。継続して受けられる方なら、前回学んだ知識を実践で活かせるはずです。

初めての方のために、ここで少しだけ前回の様子をご紹介します。

前回の授業では、一例として、ジャン・カステックス首相が就任後に最初に警察署を訪問したことを報じた、フランスの日刊紙『ル・パリジャン』(Le Parisien)の記事を紹介していましたが、そのタイトルのLes policiers ont parlé « sans filtre » au Premier ministre. に関して、なぜ「引用符」がつけられているのか、という質問が先生から出ました(parler sans filtreは「遠慮なく話す」(parler sans réserve)という意味の表現です)。

受講生の方々からは、「キーワードだから?」や「強調のため?」という意見が出ましたが、先生の答えは、「引用」だからというものです。つまり、その記事を書いたジャーナリストが自分で選択した用語ではなく、発言を「引用」したことを示している、というものです。確かに、本文では、Nous avons eu un échange de quarante minutes sans filtre, apprécie un fonctionnaire. C’était la première fois que l’on se sentait écouté en direct, hors de toute présence syndicale. という説明があり、公務員である警官の発言を引用したものと考えられそうです。

先生の解説によると、当時、警察と政府との関係は悪化しており、その改善を狙った訪問という背景があったようです。そう考えると、ジャーナリストは、あくまで中立の立場から当事者の発言を「引用」したまでであり、個人的な判断は入れておらず、実際の考えは別のところにあるのかもしれませんね。今回の「父親休暇」の記事でも、こうしたジャーナリスムならではの表現が出るはずです。

書き手の立場から得られる貴重な読み方、この機会に学んでみませんか?

【講師紹介】
オレリアン・ユブラー(Aurélien Hubleur)
スイス出身。ローザンヌ大学で政治学を専攻。
2006年にはカナダのバンクーバーで「メディア英語」プログラムを受講する。
在学中からジャーナリストとして、主に『ル・コティディアン・ジュラシアン』(Le Quotidien Jurassien)を舞台に活動する。
日本においても、複数のメディアと仕事を続ける一方、フランス語教師、観光ガイドとしても活躍している。

【募集要項】
講座名:特別講座「現役ジャーナリストに学ぶ、フランス語新聞記事の読み方2」
1.日時:①10/10(土)16:00~18:00 ②10/17(土)16:00~18:00(全2回)
2.場所:エコール・プリモ教室(通学/Zoom)
    ※通学/Zoomどちらかをお選びいただけます。
    ※Zoomを選択された方で、かつご希望の方には
    事務局より事前に接続テストのご案内をいたします。   
3.講師:オレリアン・ユブラー
4.定員:10名(最少催行人数4名)
5.料金:11,000円(税込、2回セットで)
6.申込締切:10月5日(月) ⇒ 開講決定につき、10月8日(木)まで延長!
7.その他:※授業内容については、すべて録画し、授業後3週間、限定配信。
      復習も可能です。
     ※お申込み完了後に初回用の課題をお渡しいたします。
      1回目終了時にも2回目に扱う課題が宿題として出される予定です。

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【申込方法】
件名を「新聞記事の読み方」として、できる限り以下の項目を記入し、ecole@primots.comまでメールにてご連絡ください。リピーターの方は、省略いただいても結構です。折り返し担当よりご連絡いたします。

1)氏名(ふりがな)
2)メールアドレス
3)当日連絡がつく電話番号
4)資格の有無(仏検、通訳案内士:合格年、他)
5)授業への要望

参加人数に限りがありますので、お早めのお申込みをおすすめいたします。
ご不明な点がありましたらお気軽にお問合せください。

お申込み、お問合せは、エコール・プリモ事務局まで!
TEL: 03-3465-7716
e-mail: ecole@primots.com



苦手な原因にフォーカスした対策で、数字に強くなる!(「現役通訳者に学ぶ、数字のポイント2」レポート)

7/4(土)「現役通訳者に学ぶ、数字のポイント2」が開催されました。昨年5月に開催して多くの方にご参加いただいた当プログラム。第二弾となる今回も、新たに演習課題を設けて、10名を超える受講生の方々にご参加いただきました。

野原先生も「数字に悩まない通訳者を僕は知りません」と話されていたように、仏語学習者にとって、数字は頭を悩ませるポイントのひとつです。今回の授業で興味深く感じたのは、数字が苦手な原因の可能性を、先生自ら分析されていた点でした。苦手な原因を特定した上で、それに合わせたアプローチを提案する、まるでカウンセリングのようなプログラムが、受講生のみなさんにとって好評だったようです。

先生が用意された演習プログラムも、そうした問題意識のもとに組まれています。2桁ごとに続く電話番号に始まり、話される桁数を徐々に増やしていきます。5桁を超えたあたりから、難しさを感じる方が増えてくるようです。そうした躓きの理由のひとつに、フランス語の桁区切り(3桁ごと)と日本語の桁区切り(4桁ごと)の違いがあります。その違いに慣れるために、千、百万、十億の単位を意識して取り組む演習を行っていました。メモの取り方も含めて、効果的だったのではないでしょうか。それ以外にも、西暦と和暦の変換の仕方の問題(行政資料で和暦は頻出)や、実際に使用される会計書類の事前入手の重要性など、通訳者としてのノウハウも学べる盛りだくさんの特別授業でした。

 

~野原先生もご担当されている「逐次通訳トレーニング講座」、開講せまる!!~

毎週土曜の開催、野原先生もご担当の「逐次通訳トレーニング」。夏学期A日程(前半5回)のテーマは「食料自給率・農業」に決定いたしました!桁の大きい数字や数字を含んだ文脈の逐次通訳にチャレンジしてみたい方は、ぜひご受講ください。テーマ的に、数字が内容理解のカギを左右するポイントになるはずです。

エコール・プリモ「逐次通訳トレーニング」(講座番号01)

http://ecole.primots.com/kouza.html

本講座では、ノートテイキングなどの演習も含め、通訳に必要なスキルを総合的に学べます。7/18(土)からのスタートです。Zoomによるオンライン受講と通学、どちらでもお選びいただけます。また、初回ご参加の方には、野原先生が「メモの取り方」や「通訳とは?」について解説したオリエンテーション動画を別途ご覧いただけます。

7/16(木)までお申し込み受付中です。

お申込み、お問合せは、エコール・プリモ事務局まで!
TEL: 03-3465-7716
e-mail: ecole@primots.com

 

2/9「ガイド通訳フランス語で街歩き」いけばな編 partie2、募集開始のご案内

エコール・プリモ 冬の講座第4弾として、ルグラン先生の人気講座「ガイド通訳フランス語で街歩き」いけばな編 partie2のプログラムの募集を開始いたします。

前回も人気のあった同講座。今回も特別講師として、Atelier Floraries主宰、草月流一級師範のルーセル仁美先生をお迎えし、実際に草月流のいけばなを体験しつつ、講義を聞くワークショップ形式で行います。
※ルグラン先生は、サポート役としてご参加予定ですが、フランス語で簡単にいけばなについてを説明する方法などミニコーナーを設けます。

前回は草月流いけばなの基本「基本立真型・盛花 Style Vertical de Base Moribana」をいけましたが、今回はpartie2として、もう一つの基本「基本立真型・投入れ Style Vertical de Base Nageire」をいけて頂きます。授業は基本的にフランス語で行います。

また前回は、いけばなの歴史等をかいつまんでお話しいたしましたが、今回は、前回お話しできなかった点をもう少し深堀りして、歴史と茶花についてもお話しいたします。前回は時間がなく、あまり行えなかった質疑応答コーナーの時間も設けます。

開催場所は、前回と同様、肥後細川庭園内の学問所として使用されていた、「松聲閣」集会所を使用しますが、今回は「投入れ」スタイルということもあり、立ってでも座ってでも生けていただけるよう、洋室にて行います。(机、椅子もご用意いたします。)

いけばな編は2回目の開催となりますが、前回参加されなかった方も、問題なくご参加いただけます。ガイド通訳研修としてだけでなく、フランス語で体験する「IKEBANA」に興味がある方も、もちろんルーセル先生のパワフル、かつ豊富な経験談や、アートについての話を聞いてみたい方も、ぜひご参加ください。

【募集要項】
1)日時:2月9日(日)
第1グループ   10時~12時
第2グループ 14時~16時
※申込人数に応じて、10時台の1グループのみか
または14時台のグループを合わせた2部構成でのご案内を検討しております。

2)場所:文京区立肥後細川庭園 松聲閣集会室(洋室)
東京都文京区目白台1-1-22
https://www.higo-hosokawa.jp/access/

3)講師:Hitomi ROUSSEL ルーセル仁美(雅号 柳香)
Atlier Floraries アトリエ フロラリー主宰

草月流一級師範/空間フラワーアーティスト草月流/ATプロフェッショナルに選抜/
本部の特別研修を受講/草月指導者連盟本部会会員/いけばなインターナショナル会員/ フランス政府公式機関 アンスティチュ・フランセ講師(旧  東京日仏学院)
http://atelier-floralies.com/

※街歩き講師、Julien LEGRAND も参加します。
ネイティブとして、フランス語や単語などを補足します。

4)定員:20名予定(各回10名 最少催行人数:各回8名)

5)参加費:8,800円(税込・花材費込み)

6)その他:
※生花持ち帰り用として、エコバッグや紙袋等ご持参ください。
※花はさみ、剣山、花器など、必要な道具はご準備いたします。

7)申込み締切 1月30日(木) ⇒ 2月4日(火)まで延長中!

【申込方法】
件名を「2/9街歩きいけばな編」申込みとして本文で以下の項目を記入し、ecole@primots.comまでメールにてお申込みください。
1)氏名(ふりがな)
2)メールアドレス
3)当日連絡がつく電話番号
4)資格の有無(仏検、通訳案内士:合格年、DELFDALF他)
5)授業への要望
6)都合の悪い時間帯がある方、ご希望のグループがある方は、必ず明記してください。
何も書いていない場合は、事務局にて振り分けます。

===お問合せ先===
エコール・プリモ(Ecole Primots)
TEL:03-3465-7716
E-Mail:ecole@primots.com
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参加人数に限りがありますので、お早目のお申込みをおすすめいたします。

伝統と流行が交わるスポットでのガイディング(フランス語で街歩き「明治神宮&原宿編」レポート)

都心にある緑豊かなオアシス「明治神宮」は、地元の人々の憩いの場であると同時に、訪日観光客の人気も高い観光スポットでもあります。今回も、さまざまな外国人観光客の方々に交じりながらの実践演習となりました。

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明治神宮は、歴史や宗教、鳥居、参道、巫女、絵馬、御朱印などといった、ガイドで欠かせないテーマが凝縮されたスポットです。そういう意味で、ガイドの知識が問われる場所のように思います。ただ、それだけではなく、ルグラン先生は、エリア内では飲食や喫煙、明治神宮の関係者や拝殿の撮影などが禁止されている点や、トイレの位置を確認しておいたほうがいいといった点を指摘しながら、受講生のみなさんに注意を促していました。お客様を案内するガイドならではのポイントだと思います。

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さらに、先生から、そうしたさまざまな禁止事項の例として、出雲大社ではポケモンGOやドローンの使用も禁止されているといった説明もありました。伝統のなかに、現代的な要素が入ってくるのが面白いですね!そうした流れを受けて、先生と受講生の方々とのやり取りを通じて、utilizer des drones(ドローンを使う)やfaire voler des drones(ドローンを飛ばす)といった関連表現も身に着けることができるのは、課題授業ならではの醍醐味ではないでしょうか。逆に、実際にガイドをされている受講生の方から、拝殿の柱の傷跡が初詣のときの賽銭によるものであるといった驚きの情報の提供もあるなど、いつもながら情報交換の機会としても盛り上がっていました。

明治神宮の後は、隣接する竹下通りへ。日曜ということで大勢の人だかりでしたが、人波をかきわけながら、ルグラン先生の解説とともに、プリクラや猫カフェ、若者向けのファッションショップなどを見て回りました。途中、派手なデコレーションや色彩が特徴のアイスクリームショップなどの前を通ったとき、先生は、こうした流行の理由としての「インスタ映え」を指摘していました。先生によると、フランス語ではmettre sur son Instagram(インスタグラムに載せる)という表現が一般的のようで、いわゆる「インスタ映え」に相当する言葉はちょっと思い浮かばないとのことでした。そうした違いも面白いですね。

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モニュメントを観光客に効果的に見せるためにはどうすればいいのかという観点から、ルートの実例を紹介(「フランス語で街歩き」広島平和記念公園編レポート)

「フランス語で街歩き」シリーズで、東京近郊から離れた観光スポットを扱う初の試みとなる広島平和記念公園編。「平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)」が発行するガイド本『HIPの平和公園ガイド』を題材に、駒場の教室で開催しました。同ガイド本は、日英版のみ市販されているのですが、ルグラン先生、なんと受講生のみなさんのために仏語版を作成してくださいました!このサプライズに冒頭から大盛り上がりの授業となりました。

キャプチャ

広島は、世界で初めて原子爆弾が投下された都市ということもあり、ガイドとしては外せないスポットとのことで、フランス語圏からの観光客も多く、実際にルグラン先生も何度も案内されているそうです。現在はもちろんのこと、戦前・戦中のビジュアル資料を参照しながら、授業は進んでいきました。

広島平和記念公園を案内する場合、何よりも原爆に関する知識が欠かせません。たとえば「爆心地」を説明する場合、le centre de l’explosion(爆発の中心)という表現以外に、le hypocentreという単語もあるとのこと。先生の翻訳と解説を通じて、さまざまな語彙を学ぶ機会となりました。また、原爆死没者慰霊碑の「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」という有名なメッセージについても、先生はその主語のあいまいさを指摘されていました。一見したところ自然な日本語でも、異なる言語に訳する営為を通じて、普段なら見過ごしてしまう視点に気づかされるというのは、異文化理解で欠かせないポイントではないでしょうか。

現地に赴かなくても、課外授業のノウハウを学ぶこともできます。たとえば平和の灯の場合、その台座は両方の手のひらを上に向けて広げた形に造られています。ルグラン先生は、そうしたモニュメントを観光客に効果的に見せるためにはどうすればいいのかという観点から、ルートの実例を紹介していました。広島平和記念公園は、原爆ドーム、平和の灯、原爆死没者慰霊碑、広島平和記念資料館が一直線に並び、慰霊碑のアーチの奥に原爆ドームが見えるように設計されています。都市の復興への願いを見事に体現した丹下健三の代表作のひとつです。そうした地形や建築に関する特徴を理解しておくことも、印象に残るガイディングに役立つのではないだろうか。授業を見ていてそのように感じました。(次回の「フランス語で街歩き」は 11/25(日)明治神宮&原宿編です。現地での実践演習となります。詳細はこちら

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通訳の精度を高めるノートテイキングとは?(「現役日仏通訳者に学ぶ、効果的なメモの取り方」レポート)

通訳しなければいけない発言を集中して聞くと、メモが取れなくなる。メモを取るほうに意識を向けてみると、今後は話についていけない。どうにかメモを取ってはみたものの、自分で書いておきながら何が書かれているのか、皆目わからなかったりする(涙)。とかく、メモを取るのは、難しいものです。

こうしたお悩みにお答えするために企画した今回のプログラム。「逐次通訳トレーニング」講座でもおなじみ、現役通訳者の野原道広先生が、メモの取り方のコツを教えてくれました。先生によると、メモは「言葉」ではなく「概念」を書き写すことが重要とのこと。その大前提をふまえた上で、略語、論理関係、否定、強調、箇条書きに関して、よく使われる記号の実例を紹介していただきました。

写真は、野原先生によるメモの一例です。たとえば、「最大」や「最小」を表す場合、MaxやMinを使うこともできますが、横線とそれに至る矢印を書くことで「概念」をメモすることもできます。他にも、フランス語でNous espérons que…と発話された場合、野原先生は、筆記体のIに小文字のsをつけて「私たち」を、希望の「希」で動詞のespérerをメモされていました。「漢字」は表意文字のため、概念を書き写すのにうってつけとのこと。思いがけない母国語のメリットですね!

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授業では、音声データを用いての実践演習も行いました。仏日では食の安全に関する国際会議を、日仏では空港での取締対策に関するルポルタージュを題材にしての演習でした。短い時間ではありましたが、先生のアドバイスを参考に、みなさん独自の書き方を模索されていたようです。通訳のトレーニングや実践を通じて、オリジナルの書き方が着実に身についていくはずです!

夏学期「逐次通訳トレーニング」、申込受付中です。

同講座では、扱うテーマの知識を深めながら、今回のノートテイキングをはじめとした通訳で必要となるテクニックを学んでいきます。夏学期は、これまでの10回コースに加えて、5回コースが登場。さらに、欠席回は当日の録画映像でフォロー。いそがしくて定期的に通う時間が取りづらい方でも受講しやすいシステムになります。(詳細はこちら

申込期限は、6/30(土)です。

※夏学期の通訳講座、5回コースのB日程があと数名で開講される予定です。ご検討中の方はお早めにご連絡ください。

みなさまのお問い合わせ、お申し込み、お待ちしています!
お問い合わせ、お申し込みはこちら

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メイドカフェを訪れる人は、みな「お嬢様(Princesse)」と「ご主人様(Maître)」に変身。(「フランス語で街歩き」秋葉原編レポート)

(過去回レポートアーカイブより。)


当日は秋葉原駅前の広場に集合しました。今回参加された受講者の方の中には、生まれて初めて秋葉原の駅で降りたという方もいらっしゃいました。この日のために、ルグラン先生は「Aralé」と書かれた特別なキャップを用意。そうです、アラレちゃんです。人混みの中でも先生がどこにいるのかすぐにわかります。


秋葉原と言えば、電気街、おたくの聖地など、マニアックなイメージがありますが、1989年までは大きな青果市場があり、流通の拠点として栄えていました。再開発で建てられた大きなビルの麓には、青果市場跡地の小さな碑が残されています。

秋葉原にはいくつかのコラボカフェがあります。秋葉原駅のすぐ目の前にあるのが、AKB48カフェとガンダムカフェ。またファイナルファンタジーをテーマにしたカフェなども秋葉原にはあります。こうしたカフェは日本ではコラボカフェ、あるいはコンセプトカフェなどと呼ばれていますが、フランス語ではcafé à thèmeと言うそうです(「コラボ」はフランス語ではあまり良くない意味がありますので注意!)。


UDXビル内の東京アニメーションセンターを見学し、電波会館のレトロな空間を通過して、今回の講座の目玉でもあるメイドカフェに到着。メイドカフェを訪れる人は、みな「お嬢様(Princesse)」と「ご主人様(Maître)」に変身します。今回は特別にメイドさんに歌と踊りのショーもご披露いただきました。受講者のみなさんも、メイドカフェの特別な雰囲気を楽しみながら学んでいただけたのではないかと思います。


その後は、秋葉原の裏地にあるロボットやレトロゲーム、コスプレ、マンガの専門店など、ルグラン先生が秋葉原にある無数の店の中から選りすぐったポイントをいくつか見て回りました。これからは、海外のお客様から「秋葉原に行きたい」と言われても、自信を持ってご案内できそうです!

秋葉原アンコール編は2018年4.14(土)です。ぜひぜひご参加ください!

【日時】4月14日(土)13:00〜16:30
【定員】10名(最少催行人数6名)
【場所】秋葉原周辺
【参加費】7,500円(税込)*メイドカフェ入場料込
【申込しめきり】4月12日まで延長しました。
※これから(4月9日以降)お申し込みの方は事後添削となる場合がございます。
【申込方法】
用件を「 フランス語で街歩き」秋葉原編(アンコール)とし、
本文で以下の項目をご記入ください。
1)氏名(ふりがな)
2)メールアドレス
3)当日連絡がつく電話番号
4)資格の有無(仏検、通訳案内士)

【お申込み、お問合せ】エコール・プリモ事務局まで!
Tel:03-3465-7716
E-mail:ecole@primots.com

*最新情報は「フランス語で街歩き」fbページをチェック!

春学期受講生随時募集中!いまからでも受講可能講座あります。

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